レンタカーがないと小豆島の観光は不便と一般的には思われがちですが、行きたいスポットを厳選すれば、路線バスとシェアサイクルで小豆島観光は楽しめます。
この「直島篇」は3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭」期間中のひとり旅1・2日目の記事です。
エンジェルロードのベストな写真撮影時間、地中美術館へのアクセス、屋外作品を見ながらのウォーキング、小豆島のオススメ食事処、シェアサイクル情報等を紹介致します。
1日目行程
高松空港⇒栗林公園⇒高松港⇒小豆島⇒エンジェルロード
2日目行程
小豆島⇒直島(地中美術館・ヴァレーギャラリー・ベネッセハウス ミュージアム)⇒小豆島⇒エンジェルロード
3・4日目の記事はこちら↓
利用した飛行機&ホテル
便名:ANA533便
区間:東京/羽田発 – 高松着
時間:09:25 – 10:50
小豆島オーキドホテルに3泊プランです。土庄港徒歩1分の好立地で大変便利でした。
ANA・全日空で行く 格安ツアーはスカイツアーズ 小豆島旅行・ツアーさぬきうどん上原屋 本店でランチ
1日目、高松空港到着後、リムジンバス<高松駅 行き>に乗り、栗林公園前のバス停で下車。
レビューを読んで絶対に行きたいと思っていた「さぬきうどん上原屋 本店」へ向かいます。栗林公園からは徒歩5分です。
入口前にはそこそこの数の客が並んでいて、後の行程を考えるとちょっと不安になりますが、いざとなったら栗林公園の観光時間を減らせばいいやーという気持ちで並びます。
いよいよ私の番が来ました。
かけうどんを注文し、念願の「蛇口をひねって出汁を出す」体験をします
きゃぁ、美味しそう
が、写真を撮ってから気づきました。
「まだ会計をしていない💦」
どうやら流れを理解してない私は、会計をすっ飛ばして湯煎→出汁と進んでしまったようです。
会計をし、気を取り直してから、いただきます。
至福の時。麺がつるつるしててコシがあって最高。近くにお住いの方が羨ましいです。
栗林公園へ
ランチの行列に並んでしまった為、栗林公園の観光時間が1時間もありません。
仕方ありません。人生は決断の連続ですから(笑)
とりあえず最大のビューポイント「飛来峰」を目指します。
迷いながらも何とか到達。おぉこれは凄い。
ミシュランの三ツ星に選ばれるのも納得!
偃月橋で前撮り写真なのか和服姿のカップルがいて雰囲気のある写真が撮れました。
ほんの少し紅葉しています。紅葉の見ごろの時期に再訪してみたいものです。
エンジェルロードへ
フェリーの時間があるので、後ろ髪を引かれる思いで栗林公園を後にし、小豆島へ向かいます。
ガイドブックを見て、是非行ってみたいと思った場所が小豆島にあるエンジェルロード。
しかしエンジェルロードは1日2回、干潮時に現れる砂の道で、いつでも見られるわけではありません。この日は15:51に道が消えてしまうので、それまでには行きたい!
「ことでんバス」で高松築港まで行き、高松港13:40発⇒小豆島14:15着(土庄)の高速艇に乗船。
予約した小豆島オーキドホテルへ急ぎます。
荷物を預かってもらい、ホテル内にある小豆島サイクルステーションで自転車を借り一路エンジェルロードへ(後述するシェアサイクルは一台も残っていませんでした)。
なぜ自転車なのか?というと、小豆島のバスは本数が少ないからです。
この日のために自宅で何度もGoogle ストリートビューでルートのイメトレをしていた私。
あそこの角を曲がって…とすいすい自転車で進みます。
15分後、14:44についに到着。
んんん? 何かガイドブックと違う 逆光…でした。
青い海の色が撮影できなくてちょっとしょんぼり。
潮の満ち引き+太陽の位置を考慮しなければならないとなると、エンジェルロードで良い写真を撮るのはなかなか難しいような気がします。
自転車でいったんホテルへ戻り、今度はバスで夕食処へ
日本料理 「島活」で夕食
島活定食をカウンターで頂きました。
ここのお刺身が今回の瀬戸内海旅行で一番新鮮で美味しかったです。
帰りのバスに乗る為「土庄本町」のバス停を探しますが見つかりません。
近所のお店の人の聞くと「ここだよ!」との回答。
なんと見上げると「オリーブバスのりば」の標識が電柱にくっついていました(笑)
直島へ
高速艇乗船
2日目の朝です。
瀬戸内国際芸術祭期間中だったので、直島(宮浦)への高速艇の直行便がありました。
小豆島8:10発(土庄)発⇒直島 8:55(宮浦港)
乗船定員は75名で先着順での乗船と聞いていたので、早め目に港に来ます。
チェ・ジョンファ 「太陽の贈り物」
ゴールドのオリーブの王冠が海に映えますね。
地中美術館
宮浦港9:05発 地中美術館9:11着の瀬戸芸期間中の臨時バスを利用します。
地中美術館は、2004年に開館した完全予約制の美術館です。
私は9:15の枠でオンラインチケットを購入しました。
「地中の庭」
地中美術館のアプローチにある庭園。
まるでモネの絵画の中に迷い込んだような空間で、わくわく感が高まります。
いよいよ地中美術館へ…。
安藤忠雄氏が設計した建物と青空と雲がいい感じにマッチしてます。
残念ながらここから先は撮影禁止。
クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの3人作品を鑑賞します。
地中カフェ
カフェの窓さえも額縁のよう。屋外で早めのランチをいただきました。
ここから、てくてく歩いてヴァレーギャラリーへ向かいます。
その途中の屋外作品。
左: 李禹煥「関係項ー点線面」
右: 李禹煥「無限門」タイトル通りの形ですね。
ヴァレーギャラリー
ベネッセハウスミュージアムと共通チケットになっています。
草間彌生「ナルシスの庭」銀色の球体が風の力でからからと音を立てて動いていきます。
青空に青い海、数々のアート作品を見ながらのこの散策ルートは、気分がさわやかになります。
ベネッセハウス ミュージアム
個人的には屋外の作品が気に入りました。
ジョージ・リッキー「三枚の正方形」
3枚の大きな鉄板が風を受けて動きます。SF映画に出てきそうなフォルムです。
ちょっと落っこちそうなところにお椀??
片瀬和夫「茶のめ」
禅僧の仙厓の言葉「これ食ふて茶のめ」にヒントを得た作品だそうです。
確かにベネッセハウス下の桟橋から訪れた人が最初に目にする作品ですね。
現在、この桟橋は使われていないようですが。
ウォルター・デ・マリア「見えて/見えず 知って/知れず」
黒い花崗岩でできた2つのつるつるの球体の質感がよいのよねー。
大竹伸朗「シップヤード・ワークス 船尾と穴」
アートは全く分からないけれども、直島のこれらの屋外作品は、海の近くのこの場所に存在することで輝きを増しているのは間違いないと思います。
草間彌生「南瓜」
海沿いを歩いていくと見つかります。
台風で破損した作品を半年ほどかけて同じデザイン、サイズで作り直したのだそう。
宮浦港へ
バス停「つづじ荘」から直島町営バスに乗り宮浦港まで行きます。
そして朝、見る時間がなかった2作品を改めて鑑賞します。
草間彌生 「赤かぼちゃ」
穴があって人が入れることに驚きました。
藤本壮介「直島パヴィリオン」
こちらも中に入って写真を撮ることが出来ます。
直島 15:05発(宮浦港)⇒小豆島15:50発(土庄)着の高速艇で戻ります。
再びエンジェルロードへ
昨日逆光で思うような写真が撮れなかったのでリベンジです。
フェリーを降りてから、大急ぎで路線バスに乗り、エンジェルロードへ向かいます。
潮見表によると、この日は17:13に道が消えてしまいます。
16:45に「約束の丘展望台」からエンジェルロードを見ると…..うーん、道がほとんどありません。
ほぼ水没状態です。
昨日はもう少し道が残っていた事を考えると、最低消滅時間の1時間前には着きたいところです。
とは言え現実には高速艇やらバスの時間があったので、なかなか難しいですね。
絶好のデートスポットなので、私はこのあと韓国人カップルから写真撮影を連続で頼まれました(笑)
「かりえん」で夕食
地元の新鮮な食材を使った料理は、クチコミ通り美味しかったです。
何より私の帰りの足を心配した女将さんの言葉に、感動してしまいました。
食後に丁度良いバスがなかったので、エンジェルロード近くにあるシェアサイクルを利用してホテルへ戻るつもりでした。
そうしたら、女将さんが「そうなの? 私がホテルまで車で送りましょうか?」とおっしゃってくださったんです。
「いえいえアプリで予約も完了し大丈夫です」と丁重にお断りしましたが、都会では考えられない優しさに心がほっこりしました。
シェアサイクル情報
小豆島ではこのHELLO CYCLINGというシェアサイクルのお世話になりました。
注意点
- 電池残量の多い自転車を選びましょう。
- 予約の有効時間は30分(予約だけなら料金はかかりません)。
- ステーションが満車の場合返却は出来ません。
- いきなりステーションを探すのは難しいので旅行前に確認しておきましょう。
- 不安な方は自宅近くのステーションで最低時間だけ借りて操作に慣れておくと良いと思います。
ちなみに↑がエンジェルロード近くのHELLO CYCLINGのステーション。
↑がオーキドホテル前のHELLO CYCLINGのステーション。
乗り捨てが出来大変便利でした。
長くなりましたので、続きは豊島篇にて↓